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【校長講話集】

平成20年度北海道旭川東高等学校(定時制課程)入学式辞
 北国の長く厳しい冬が過ぎて、この旭川の地にも希望あふれる春がやって来ました。
 本日、希望に満ちた新入生29名、編入学生2名を迎えて、平成20年度・北海道旭川東高等学校・定時制課程・入学式を挙行するにあたり、ご来賓各位、並びに保護者の皆様のご臨席を賜り心より厚くお礼申し上げます。
 ただ今、入学を許可された新入生・編入学生の皆さん、入学本当におめでとう。皆さんは、人生の大きな節目の時を迎え今ここに臨んでいます。緊張の中にも夢や希望で胸一杯に膨らませていることでしょう。
 また、今日のこの瞬間は、幼い時から皆さんを愛情深く大切に育んでこられた保護者の皆様にとっても、感慨深いものがあろうかと思います。
 本校定時制課程は、大正12年に「旭川・中等夜学校」として設立され、その後昭和10年「旭川・夜間中学」、昭和21年「旭川中学校・夜間部」、そして昭和25年に現校名の「旭川東高等学校・定時制課程」と改称され、今日に至っております。以来、85年という定時制としても輝かしい歴史を刻んで参りました。今までの卒業生も、5,600 名を超え多くの先輩が、道内はもちろん全国で活躍しております。
 さて、皆さんは、これから「夜間に学ぶ」という大きな環境の変化に直面しますが、定時制の学校生活は決して楽な道のりではありません。一般では、家庭で団欒をしている時間帯に、歯を食いしばりながら登校し勉強するという生活を送ります。これを毎日続けるのは並大抵のことではできません。
 皆さんの中には、昼間働き夜学ぶ人の他に、中学時代にいじめや不登校を経験した人、集団生活に溶け込めない人、他校を中退してやり直そうとする人など様々な人がいます。定時制には、このように再起をかけてたくさんの生徒が学んでいます。
 1人ではくじけそうな時でも、同じ境遇の仲間が助け合い、励ましあうことにより勇気は2倍にも3倍にもなります。そして、本校定時制の特色は、生徒と先生の人間的な触れ合があること、やり直そうとする生徒にはチャンスを与え励ますこと、そして、成就感や達成感を味わいながら、生き生きと活動できることです。このように本校は、一生懸命努力する人には最大限の援助をします。
 幸い本校には、熱心な先生方が揃っておりますので、皆さんを暖かく迎え親身になってお世話をします。どうか先生方を信頼してついてきてください。
 高校生活では、今まで気づかなかった自分の長所を発見することを期待しています。そのため、私は次のことが大切だと思っています。それは夢や目標を持ってほしいことです。皆さんの中には、明確な目的意識を持たずに入学した人がいるかもしれませんが、目標を持って努力することと、ただ過ごすこととは大違いで、卒業までの成長の差は大きなものとなります。夢を持ち、実現を目指して努力することが高校生活を有意義にするのです。 また、本校には「シマレ・ガンバレ」という学校標語があります。この意味は「妥協することなく何事にもベストを尽くす精神」を表しています。この「シマレ・ガンバレ」のようにあらゆるものに一生懸命取り組む態度が、本校の特色なっています。
 生まれながらに優れたものを持つ人は少ないでしょう。しかし、どんな人でも必ず良い点があり、それをさらに伸ばすことはできるのです。その自分の長所を伸ばす心の営みが人生の学習なのです。
 保護者の皆様、高校時代は、お子様の成長・発達が極めて激しく感受性豊かな時期であります。どうか、お子様の努力をしっかり見つめ、時には暖かく、時には毅然とした態度で望んでいただきたいと存じます。
 終りに、本日は、ご多用中のところご臨席賜りましたご来賓・保護者の皆様に重ねてお礼申し上げますとともに、今後とも本校教育のためお力添えを賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。
平成20年4月8日
北海道旭川東高等学校長  富 樫 一 憲