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【校長講話集】

平成20年度北海道旭川東高等学校(全日制課程)入学式辞〔要旨〕
 北国の長く厳しい冬が過ぎて、この旭川の地にも希望あふれる春がやって来ました。
 本日、希望に満ちた 280名の新入生を迎えて平成20年度・北海道旭川東高等学校・全日制課程・入学式を挙行するにあたり、ご来賓各位並びに保護者の皆様のご臨席を賜り心より厚くお礼申し上げます。
 ただ今入学を許可された新入生の皆さん、入学本当におめでとう。皆さんは、努力の甲斐あって本校に見事合格を果たし、今ここに臨んでいます。緊張の中にも、夢や希望で胸一杯に膨らませていることでしょう。また、今日のこの瞬間は、幼い時から愛情深く大切に育んで来られた保護者の皆様にとっても感慨深いものがあろうかと思います。
 さて、本校は明治36年に「北海道庁立上川中学校」として創立され、その後大正4年に「北海道庁立旭川中学校」、昭和23年学制改革により「北海道立旭川高等学校」、昭和25年に男女共学で現校名の「北海道旭川東高等学校」と改称され、今日に至っております。 105年の歴史
があり、卒業生も3万名を越え、多くの先輩が北海道はもとより全国各地で活躍しております。 次に、本校が今年度、道教委から「医進類型指定校」に指定されたことについて若干触れたいと思います。「医進類型指定校」とは、道内の高校生が多数医学部に進学し、卒業後地元に定着してほしいという道民の願いを受けて、医学部進学に向けた学力の向上を目指して特別に指定した高校です。本校は、このような指定を受けるまでもなく従来より医学部を始め進学指導に力を入れておりますが、これを契機にさらに強化していきます。
 ここで、高校生の本分についてお話しをします。一般に、勉強は、人間が社会に出て生活する上で必要な知識や方法、考え方などを学ぶこととされています。しかし、勉強する目的は「社会に出て役に立つ」だけの狭いものではありません。それは「人間としての心を豊かにする」ためなのです。したがって、勉強は決して義務感でやるものではありません。興味ある分野を深めるうちに、その面白さに気づき学ぶことが楽しくなってきます。
 高校では人類の英知の結晶である各分野を勉強します。ニュートンやダーウィン、孔子やベーコンを学びながら学問の奥深さを味わっていただきたい。新たに知識を得たり自然の仕組みが分かったときの、謎ときに似たワクワクする感情は抑えきれないものでありましょう。ですから、私は「知的好奇心を持って楽しみながら勉強しよう」ということを強調したいのです。 また、学業だけに限らず、全ての活動に前向きに努力する姿勢も大切です。自分の目標を持ち、孤独に打ち勝って、粘り強く努力する姿は、見ていて大変感動的です。高校生活で大切なことは、自分のすることが将来役に立つかだけではなく、自分が何かに向かって一生懸命努力するという姿勢そのものです。このように高校時代に、自分が打ち込めるものを見つけ、果敢に挑戦していただきたいと思います。

 本校には「シマレ・ガンバレ」という学校標語があります。この意味は「妥協することなく何事にもベストを尽くす精神」を表しています。この「シマレ・ガンバレ」のようにあらゆるものに一生懸命取り組む態度が本校の伝統と特色になっています。
 東高の3年間は「いつも勉強ばかり」ではありません。部活や行事も大変活発ですから皆さんは入学後、多忙で大変充実した日々を体験するはずです。遊んでいるヒマなどはありまません。また、先輩達も優しく、率先して取り組む姿はキラキラ輝いて見えるでしょう。また、苦難や試練もあり「いつも楽しいことばかり」でもありません。それを乗り越えるため「シマレ・ガンバレ」の精神で、努力していただきたいと思います。そして、卒業時に東高の3年間で得たことは数多く、計り知れないものになるでしょう。
 自分の個性や能力を磨き・伸ばすかは、自分自身の努力次第なのです。チャンスをつかみ多くを経験し、自分で自分の道を切り開いていくことができる人こそが、自分の夢を実現できます。この努力を継続する限り、本校は皆さんに力強い援助を約束いたします。それに関連して、浪人した卒業生が、不安で苦しい浪人生活を送っているとき、本校では卒業担任団と進路の先生方が、激励のため遠くは東京や札幌の予備校を訪問して元気づけています。どうか新入生の皆さん、心身ともに健康で、充実した高校生活を送られることを心から期待しています。
 保護者の皆様方には、本校の教育方針や指導方針に対して、特段のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
 終りに、本日は、ご多用中のところご臨席賜りましたご来賓・保護者の皆様に重ねてお礼申し上げますとともに、今後とも本校教育のためお力添えを賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。
平成20年4月8日
北海道旭川東高等学校長  富 樫 一 憲